■ 試合結果
10月25日(現地)、ラ・リーガ第10節、エル・クラシコがスポティファイ・カンプ・ノウで行われ、ホームのバルセロナはレアル・マドリードに1-2で敗れた。前半41分にエムバペが先制し、後半16分にラフィーニャが同点ゴールを決めたが、後半42分にベリンガムのヒールパスからエムバペが再びゴールを奪い、レアルが勝ち越した。この結果、バルセロナは勝ち点27で首位を守り、レアルは勝ち点24の3位。次戦、バルセロナは10月31日にホームでアラベス、レアルは11月1日にアウェーでラシン・サンタンデールと対戦する。
■ フォーメーション

バルセロナはいつも通りの4-3-3、レアルは4-2-3-1で対戦した。バルセロナはゴードン、ラフィーニャ、ヤマルの3トップに、F.ロペス、ロドリ、ペドリの中盤。最終ラインはカンセロ、G.マルティン、クバルシ、エスパルトが並んだ。レアルはGKにクルトワではなくルニンを起用し、右サイドバックにバルベルデ、ダブルボランチにチュアメニとベルナルド・シウバを配置。2列目はディオマンデ、ベリンガム、ギュレル、1トップにエムバペが入った。
■ レアルは対策を徹底、互いを知り尽くしたマッチアップが見どころに
レアルはロドリにベリンガムをマンマーク気味につけ、ペドリにはチュアメニが積極的に寄せていった。お互いを分かり切っているヤマルとククレジャのマッチアップも見どころとなった。序盤は少しバルサペースだったが、レアルもカウンターからシュートまで持ち込み、ギュレル、ベリンガム、ディオマンデが積極的に絡んで、思ったよりボールを保持できていた。右サイドのバルベルデからは大胆なサイドチェンジなど質の高いパスが供給され、攻撃の潤滑油となった。バルサはいつもよりボールを引っかけられてボール保持に苦しみ、ラフィーニャが下がってボールを受けようとする場面も目立った。ディオマンデもボールを持って起点になっていた。
■ エスパルトが負傷交代、思わぬ形でエムバペが先制
前半30分、バルセロナにトラブルが発生する。右サイドバックのエスパルトが負傷し、バルデと交代。カンセロが右サイドバックに回った。GKルニンは安定した対応を見せていた。前半35分時点のボール保持率は五分五分。ロドリがベリンガムのマークで良い形でボールを持てず、チュアメニの中盤での守備も効いて、バルサはリズムをつくれなかった。そして前半41分、ベルナルド・シウバから左サイドのククレジャへ長いパスが通り、ダイレクトでディオマンデへ。中へのボールは通らなかったが、DFのクリアがエムバペに当たってゴールに吸い込まれ、レアルが思わぬ形で先制した。
■ ヤマルの決定機を逃し、前半はレアルに決定機が続く
前半43分、バルセロナにヤマルの超決定機が訪れたが、うまくミートできずゴールには至らなかった。その後はレアルに決定機が続けて訪れたが、エムバペ、ディオマンデが決めきれず、1-0で前半を折り返した。エル・クラシコらしく、見ごたえのある前半だった。
■ 後半もレアルは気迫の守備、ラフィーニャがショートコーナーから同点弾
後半開始もマドリーは気迫のこもったディフェンスを見せた。後半3分にはチュアメニが後ろから足を出してイエローカードを受けたが、全体としては激しいなかでも守備の強度を保った。攻撃では左サイドでベリンガムがドリブル突破からエムバペへ裏抜けのパスを出すなど起点となり、ベルナルド・シウバとギュレルが絡んで攻め急がずゲームを落ち着かせていた。しかし後半16分、バルセロナがショートコーナーから崩し、最後はペドリのパスを受けたラフィーニャが股を抜く低いシュートで同点に追いついた。
■ バルベルデが負傷、バルサがボールを握るも決め手を欠く
後半17分、前半から違和感を訴えていたバルベルデが負傷し、ダンフリースと交代した。同点後はバルセロナがボールを保持する展開が続き、解説によるとバルサのプレスをかける位置も高くなっていた。カンセロの裏抜けへの対応も光った。後半29分にはバルセロナがフェルミン・ロペスに代えて、長期離脱から復帰したフレンキー・デ・ヨングを投入。デ・ヨングはそのままフェルミンの位置に入った。レアルは後半35分にベルナルド・シウバを下げてカマヴィンガを入れた。その後も一進一退の攻防が続く。
■ ベリンガムのヒールからエムバペが決勝弾、レアルが逃げ切る
後半41分、バルセロナはラフィーニャとゴードンを下げてアデイェミ、ジェズスを投入。しかし後半42分、試合を決める一撃が生まれた。ベリンガムの超絶テクニックのヒールパスからカマヴィンガが抜け出し、最後はエムバペがゴールに流し込んだ。トップ・オブ・トップのゴールシーンだった。このゴールではモウリーニョが久しぶりのモウリーニョポーズで喜びを表現していた、エンバペはレアルマドリードに入団してこのゴールが100点目となった。その後、レアルはトレント・アレクサンダー=アーノルドとエスピを入れてうまく試合を締め、2-1で勝利を収めた。
■ 考察
レアルはモウリーニョ監督のショートカウンター主体のサッカーがはまり、見事な勝利だった。ベリンガムをロドリにつけ、チュアメニがペドリを抑える形でバルサの中盤の起点を封じ、最終ラインからの組み立てを窮屈にした。シュート数は9本対16本、ボール保持率は37%対63%と数字ではバルセロナが上回ったが、ルニンを中心に最後のところで守り切った。後半のベリンガムの突破、そして決勝点のヒールパスと、ベリンガムの存在感は際立っていた。
対するバルセロナは、全体的に疲れがあるのか少し低調なパフォーマンスだった。アデイェミをもう少し早く見たかったかな?ロドリとペドリ、フェルミンがうまく抑えられてしまっていたのでいつものボールポゼッションができず、それでもたまに決定機は作っていたがシュートまで持っていける場面があきらかにいつもより少なかった。クラシコではマドリーの守備に終始苦しめられる試合となったが、首位は守っており、デ・ヨングの復帰は朗報。中盤のポジション争いがどうなるのだろうか..
次戦、バルセロナは10月31日にホームでアラベス、レアルは11月1日にアウェーでラシン・サンタンデールと対戦する。レアルはクラシコでの勢いをそのままリーグ戦につなげられるかに注目したい。
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