■ 試合結果
10月23日(現地)、プレミアリーグ第8節がポートマン・ロードで行われ、ホームのイプスウィッチはノッティンガム・フォレストと1-1で引き分けた。前半13分にフォレストがネコ・ウィリアムズのゴールで先制。イプスウィッチは前半41分、フリオ・エンシソが同点弾を決めた。この結果、イプスウィッチは8試合を終えて3勝1分4敗の勝ち点10で暫定9位、フォレストは1勝3分4敗の勝ち点6。次戦、イプスウィッチは10月31日にハル・シティとアウェーで対戦する。
■ フォーメーション

イプスウィッチは4-2-3-1、フォレストは3-4-2-1で対戦した。イプスウィッチはエメルソンを1トップに置き、2列目はフィロジーン、エンシソ、ファタウ。ボランチはルイスとパラシオスが組んだ。フォレストはデラップを最前線に置き、ギブス・ホワイトとヌドイがその背後に入る3-4-2-1。両ウイングバックにはウィリアムズとムニョスが並んだ。
■ ムニョスのクロスから早々に先制を許す
試合を動かしたのはフォレストだった。前半13分、右サイドのムニョスがボックス内へクロスを送ると、逆サイドから入ってきたウィリアムズがファーでワンタッチ。流れるような形でネットを揺らした。ウイングバックが両サイドで高い位置を取る3-4-2-1の特徴がそのまま出た、完成度の高い崩しだった。強風が吹くなか、フォレストは前線からのプレスも効いており、序盤は完全にフォレストのペースだった。
■ 守備陣が耐えて、前半終了間際にエンシソが同点弾
先制後もフォレストは攻勢を続け、クーニャのシュートにはウォルトンの好セーブが出た。デービスはゴールライン上で2度クリアするなど、イプスウィッチは耐える時間が長かった。それでも前半41分、流れが一変する。ミレンコビッチがGKセルスへ出したバックパスが乱れたところをエンシソが見逃さず、ボールを奪って冷静に流し込んだ。内容ではフォレストが押していたなかで、イプスウィッチはわずかなミスを確実に得点につなげ、1-1で前半を折り返した。
■ 後半は両者に決定機、VARが入る場面も
後半開始早々の6分には、ディオプがマカティーに対して行ったタックルがVARの確認対象となった。判定はイエローカードにとどまり、イプスウィッチは退場を免れている。同9分にはフォレストのムリーリョもイエローカードを受けた。イプスウィッチは後半16分にフィロジーンとエメルソンを下げ、クラークとフレミングを投入。フォレストは後半24分にヌドイに代えてハドソン・オドイを送り込んだ。
■ 前田大然が後半28分から出場、勝ち越しを狙うも決めきれず
後半28分、イプスウィッチはファタウに代えて日本代表FW前田大然を投入。前線からの守備と鋭い裏への抜け出しで、膠着した展開に変化を与える役割を担った。フォレストもデラップが後半に決定機を迎え、ヘディングはクロスバーの上、続くカーブのかかったシュートもゴール左に外れた。後半38分にウィリアムズ、ネッツと交代し、終盤にはハドソン・オドイにも決定機が訪れたがゴール枠を捉えられなかった。
■ 勝ち点1を分け合い、試合終了
イプスウィッチは後半40分、41分にもルイスとエンシソを下げてマトゥシワとアクポムを投入し、勝ち越しを狙った。アディショナルタイムにはクラークがシュートを放ったが枠の外に外れ、1-1のまま試合終了。シュート数はフォレストの16本に対しイプスウィッチは7本、コーナーキックも5本対0と数字ではフォレストが上回ったが、イプスウィッチは粘り強い守備で勝ち点1を確保した。
■ 考察
数字だけを見ればフォレストが押していたが、イプスウィッチはよく耐えた。強風のなかでもフォレストの前線からのプレスは強度が高く、ビルドアップは終始苦しかった。それでも前半終了間際、そのプレスの圧力が相手のバックパスのミスを誘う形で同点弾につながった点は、皮肉でもあり、エンシソの嗅覚の鋭さを示すシーンでもあった。
前田は後半28分からの出場。投入後は前線から果敢にプレスをかけ、チームに推進力を与えた。後半にはパラシオスからの縦への長いボールに反応するシーンもあり、あと一歩でゴールに迫る場面があった。得点には届かなかったが、短い出場時間のなかで存在感は十分に示せたと感じる。
課題は、押し込まれる時間帯に自陣から前進する手段が乏しかった点だ。コーナーキックが0本という数字が示すとおり、攻撃の回数そのものが少なかった。前田のような裏への抜け出しを生かすためにも、ボール奪取後の最初のパスの質を高めたい。
次戦は10月31日のハル・シティ戦。前田には先発出場で、ゴール前での決定力を見せてほしい。
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